お金

子供の大学卒業までに親が支払った費用はいくらなのか?

 

あなたが大学を卒業するまでにかかった費用って、考えたことありますか?

ちょっと考えるだけでも相当な金額がかかっていることがわかりますよね。

 

今回は、子供が大学を卒業するまでにかかった子育て費用について計算しました。

また、教育費だけでなく、日々の生活代も入れて計算しています。

子供がいる方はこれからの参考に、親孝行したい方は自分に当てはまるパターンを探して、これまで自分にこれだけのお金をかけてくれたという親の愛情を感じ取って、これからの親孝行に役立ててください。

それではいきましょう。

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参考にした資料

今回の計算に当たり、できるだけ信ぴょう性のあるデータを探していたら、内閣府と文部科学省の資料を発見しました。

レポートの中身を見てみたのですが、やっぱり国家公務員てすごいと思いました。笑

内閣府のデータは少し古いので、教育費に関しては文部科学省の平成28年度のデータを使用して、その他の生活費については内閣府のデータを使用して計算していきたいと思います。

 

また、子育て費用については、親の年収や両親の状況(共働きかとか離婚してるかとか)などで変わってくるのですが、この記事では平均値で計算していきます。

教育費に関しては、文部科学省が出している下の表を使用します。グレーの部分の数字が、1年間の教育費になります。

ちなみに、この教育にかかる費用は、給食費や修学旅行、学習塾や部活動など、学生の活動にかかるものは全て含まれています。

引用:文部科学省「平成28年度子供の学習費調査」

 

教育費以外のお金は、下の内閣府のデータから計算します。教育費に当たるE~Hの項目以外を使用します。また、L1の「子供のための貯金」という項目についてはお金を使っていないので、除外して考えます。

引用:内閣府「平成21年度インターネットによる子育て費用に関する調査 全体版(PDF)」

 

この表はちょっと見にくいかもしれないですね。笑

でも大丈夫です。ここは詳しく見なくても、下できちんと書いていきます。

それでは早速計算していきます。

 

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0〜5歳(幼児)

まずは、幼児の育児費を計算していきます。

 

今回は、0〜2歳の間は家で育てて、3〜5歳の間は保育園または幼稚園に入れた場合で考えます。保育園や幼稚園に行かない方は、生活費に+αして考えてください。

先述した文部科学省の資料から、教育にかかる費用は、3年間でこのようになります。

公立: 233,947円/年 × 3年 =   701,841円

私立:482,392円/年 × 3年 =  1,447,176円

また、内閣府のデータより、年間にかかる費用から教育関係のお金と子供のための貯金を引くと、年間646,486円かかります。これが6年ですから、計算すると

646,486円 × 6年 = 3,878,916円

となります。

 

合計すると、

0〜5歳の間にかかる費用

公立の場合 701,841円 + 3,878,916円 = 4,580,757円

私立の場合 1,447,176円 + 3,878,916円 = 5,326,092円

 

小さくてもこんなにかかるのですね。。

 

6〜12歳(小学生)

次は、6〜12歳までの、小学生の間のお金について見ていきます。

 

文部科学省の資料では、教育にかかる費用は6年間でこのようになります。

公立: 322,310円/年 ×  6年 = 1,933,860円

私立:1,528,237円/年  ×  6年 = 9,169,422円

私立って、こんなに高いんですか?。。。

先ほども言いましたが、こちらのお金には塾代等もかかってくるので個人差はあります。

 

次は、内閣府のデータより、日常生活のお金を計算します。

年間にかかる費用から教育関係のお金と子供のための貯金を引くと、年間736,110円かかる事になります。幼児の時からだいたい10万円ほど増えていますね。

これが6年間で、

736,110円 × 6年 = 4,416,660円

となります。

 

その結果、合計金額はこうなります。

6〜12歳の間にかかる費用

公立の場合 1,933,860円 + 4,416,660円 = 6,350,520円

私立の場合 9,169,422円 + 4,416,660円 = 13,586,082円

 

おいおい、、1000万超えちゃったよ。。

 

13〜15歳(中学生)

続いては中学生の間のお金です。

 

まず、3年間の教育費はこうなります。

公立: 478,554円/年 × 3年 = 1,435,662円

私立:1,326,933円/年 × 3年 = 3,980,799円

次は、内閣府のデータより、日常生活のお金を計算します。

年間にかかる費用から教育関係のお金と子供のための貯金を引くと、年間885,973円かかる事になります。小学生の時からだいたい15万円ほど、食費や携帯代、お小遣いの影響で増えています。

 

3年間で、

885,973円 × 3年 = 2,657,919円

となります。

 

その結果、合計金額はこうなります。

13〜15歳の間にかかる費用

公立の場合 1,435,662円 + 2,657,919円 = 4,093,581円

私立の場合 3,980,799円 + 2,657,919円 = 6,638,718円 

 

3年間ですから、小学校の時よりは安いですね。

 

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16〜18歳(高校生)

続いては高校生です。

 

高校生も、大学受験のための塾代がかさむことでしょう。

教育費は以下の通りです。

公立: 450,862円/年 × 3年 = 1,352,586円

私立:1,040,168円/年 × 3年 = 3,120,504円

次は、内閣府のデータより、日常生活のお金を計算します…

…したかったのですが、データが中学生までしかなかったので、中学生のデータに少しプラスして使いたいと思います。

中学生の生活費は年間885,973円でしたが、ここからお小遣いや電車代が増えるとすると、月に1万プラスの年間12万円プラスで考えたいと思います。

すると、3年間で

(885,973円+120,000円)×3年=3,017,919円

となります。

 

そして、合計金額はこうなります。

16〜18歳の間にかかる費用

公立の場合 1,352,586円 + 3,017,919円 = 4,370,505円

私立の場合 3,120,504円 + 3,017,919円 = 6,138,423円 

やっぱり私立か公立かでだいぶ変わりますね。

 

19〜22(大学生)

次は、大学生です。

 

大学が一番お金がかかると思いがちですが、それは条件によります。

国立や公立と私立では全然違いますし、理系や文系、医学系でも違います。

実家から通うか下宿するかでも違いますしね。

今回は、学費に関しては平均値で考えていきます。

国立大学 入学料:282,000円

授業料:535,800円/年

4年間で 2,425,200円

 

公立大学 入学料:397,721円

授業料:537,857円/年

4年間で 2,549,149円

 

私立大学 入学料:261,089円

授業料:864,384円/年

4年間で 3,718,625円

引用:国公私立大学の授業料等の推移(文部科学省)

 

予想より私立大学の学費が安くて驚いてますが、あくまで平均値ということなので参考程度にみてください。

 

これに毎月家賃と生活費がかかってきます。

私が大学時代関西で一人暮らししていた時の経験からすると、だいたい家賃6万、生活費6万円ぐらいで生活してました。出費の多い月はバイトを頑張って生活してましたね。

やっぱり一人暮らしの男は外食が多くなるので、食費の占める割合が非常に多かったです。笑

 

これを基準で考えると、一年間にかかる生活費は

(6+6)×12ヶ月=144万円

となります。4年間では144×4年=576万円になります。

 

19〜22歳の間にかかる費用

国立大学の場合 2,425,200円+5,760,000円=8,185,200円

公立大学の場合 2,549,149円+5,760,000円=8,309,149円

私立大学の場合 3,718,625円+5,760,000円=9,478,625円

やっぱり1000万円近くかかりますね。。

 

あなたの場合は?

さて、これまでの結果を表にまとめると、下のようになります。

いかがでしょうか。

保育園・幼稚園から大学まで、ずっと公立、国立の学校なら2700万円、ずっと私立なら4000万円ほどかかります。

子供一人育てるのもかなり大変ですね。

この金額を見て、親に感謝しなければ、という思いが芽生えてきたのではないでしょうか?

その気持ちを忘れずに、今後親孝行していきましょう!

 

まとめ

今回は子育てにかかる金額をまとめてみました。

親はこれだけのお金をかけてあなたを育ててくれたんですね。

これだけのお金をあなたは返す必要はありませんが、感謝の気持ちは常に持ちつつ、親孝行していきたいですね。

これから子育ての方は、大変でしょうが、きっと幸せなこともいっぱい経験できると思います。頑張ってください。

それでは。